C言語の標準ヘッダstdio.hについて記述しています。stdio.hでは、入出力に関連する型、マクロ、関数が宣言、定義されています。stdio.hは、ユーザから入力を得たり、画面に文字を表示したり、ファイルへデータを書き出す等の処理を行う際に必要なヘッダです。
stdio.hはC言語の標準ヘッダです。ストリームやファイルの操作に関係する型やマクロ、関数が宣言、定義されています。
stdio.hで宣言されている関数はこちらです。
stdio.hで宣言されている型は、次の3つです。
名称 | 内容 |
---|---|
size_t | sizeof演算子の結果の型。符号無し整数型。 |
FILE | ストリームを制御するためのオブジェクト型。構造体とは限らない。 |
fpos_t | ファイル中の位置を示すための型。配列型ではない。 |
stdio.hで定義されているマクロは、以下のものです。
名称 | 内容 |
---|---|
NULL | 空ポインタ定数(処理系定義)。 |
_IOFBF | 入出力の完全バッファリング。setvbuf関数の第3引数として使用される。 |
_IOLBF | 入出力の行バッファリング。setvbuf関数の第3引数として使用される。 |
_IONBF | 入出力のバッファリングなし。setvbuf関数の第3引数として使用される。 |
BUFSIZ | setbuf関数によって使われるバッファの大きさ。 |
EOF | ファイルの終わり。int型の負の値。 |
FOPEN_MAX | 同時にオープンできるファイル数の最小値。 |
FILENAME_MAX | オープンできるファイル名を保持するために、char型の配列が必要とする値。 |
L_tmpnam | tmpnam関数によって生成される一時ファイル名を保持するのに、char型の配列が必要とする値。 |
SEEK_CUR | ファイル位置表示子のその時点での値。fseek関数の第3引数として使用される。 |
SEEK_END | ファイルの終わり。fseek関数の第3引数として使用される。 |
SEEK_SET | ファイルの始め。fseek関数の第3引数として使用される。 |
TMP_MAX | tmpnam関数によって生成される一意なファイル名の最大個数。 |
stderr | 標準エラー出力。 |
stdin | 標準入力。 |
stdout | 標準出力。 |